頭の中

独りと一人

ッカーン…!ジリジリ…《アッツ…おいおい、いま冬だろ…》久しぶりに、この時間に外に出た。いつもは日が暮れた時間にしか家から出ない。《13:00って…こんなに暑かったっけ…》昼は明るいから出たくない。眩しければ眩しいほど、なぜか悲しくなってく...
あの頃

静かに願う

ふと思い出す。ずーんと重い、あの頃を…。…外から社会の音がする――「おはようございますー」『寒いですねー…あー!走らないで!』(子供の奇声が響く)「うふふ。いってらっしゃいねー」『ふふ…(笑)すいませーん』ガヤガヤ…――《…あー、寒っ。》私...
頭の中

【ひとり短編劇 #5】電子レンジの残り1秒

我が家の電子レンジ。彼は、私の相棒。心の友。いつも私を満たしてくれる。「さあ!入れるがいい!魔法をかけてあげよう!」…なんて頼もしい。こんな彼氏がほしい。今日も、冷凍の小豆あん饅頭を投入。40…30…15…待ち遠しい。なげー。10…3…2…...
頭の中

【ひとり短編劇 #4】靴下を片方だけ履いたあと

私は小さい頃からデブだけど、体育座りが難なくできる。だから、爪を切るのもなんのその。靴下を履くときなんか、片足立ちのまま履ける。今も優雅にスッ…と履けた。体幹もしっかりしてる。もう、ただのデブなんて言わせない。もう片方を履こうとしたとき…《...
頭の中

【ひとり短編劇 #3】信号が青になるまで

《ふーーっ…》信号が赤。私は、買い物袋を両手に持ち、立っている。行き交う車を眺めてる。《この人たち…どこ行くんだろ》《このカップルは…どうやって付き合ったんだろう》車の運転手をキョロキョロと見て、考える。ふと…《私は、なんでずっと一人なんだ...
頭の中

【ひとり短編劇 #2】レシートを捨てる前

近くのスーパーでたくさん買い物した。《…いらねーな》レシートをゴミ箱に捨てようとした、そのとき。《あっ、店員さんの名前書いてるかも…》個人情報が気になって、手が止まる。広げて見る。名字だけが書いてあった。《んー…とりあえず印刷面内側にしとく...
頭の中

本心たち

「凄いですね」「頑張ってますね」この言葉の裏に、《お前にしては》が透けて見える。全員がそうとは言わない。そうでない人は言い方や表情、雰囲気で分かる。さすがに私が毎日、在宅でB型就労の作業をしてると知れば「凄いですね」「偉いですね」「頑張って...
頭の中

それでも考える

《ああ、もうあの人と話せないかもしれない…》一昨日ひどい頭痛が。そのときに思った。初めてだった。あんな痛いの…いつも、体が健康なのは当たり前と思ってたし最期を決めるのは自分で、と当然のように思ってた。もう39だしね。まだまだ若くて健康なつも...
頭の中

いま思うこと

ブログ書くようになって、辛くなることも多い。過去を深く思い出して、同時にその時の感情まで蘇る。ずーんと沈んで泣きそうになることも。でも、38歳の去年までどこにも出さずに抱え込んでて。頭の中だけで考えてたから、いま頭がスッキリしてる。で。関係...
頭の中

失敗作なりに

私は、母の失敗作らしい。母は家族に恵まれてないと。私が子供の頃から困ったとき、分からないとき…何も、何も手を差しのべないのに要求が多い。学校に行きたくないと言っても聞いてもらえず。このとき、とっくに心は死んでいる。何があったか知ろうとしない...
あの頃

ずっと空いてる

「この子は、よー食べる(笑)」お菓子やごはんにがっつく幼い私を見て、祖母が笑う。保育園から帰ると、私はすぐ食べ物を欲しがってた。私の通ってた保育園では、それぞれ弁当を持参。手作りのお弁当を持ってきてる子がほとんど。私は、惣菜のパン2つぐらい...
頭の中

授賞式でたくない

授賞式かぁ……出たくないな。私の書いたものは読んでほしいし、評価してほしい。でも授賞式はちょっと…毎日、家にこもってる。独り言もよく言うし、一人でなんか歌ってる。たまに外に出ても、作業所か近所のコンビニくらい。………嫌だなぁ。行けばどうにか...