近くのスーパーでたくさん買い物した。
《…いらねーな》
ゴミ箱に捨てようとした、そのとき。
《あっ、店員さんの名前書いてるかも…》
個人情報が気になって、手が止まる。
広げて見る。
名字だけが書いてあった。
《んー…とりあえず印刷面内側にしとくか》
―私はなんて気遣いの出来る人間なんだろう。
自分に感動して、涙腺が緩んだ。
冷凍の肉もアイスも買っている。
早く冷凍庫にしまわないといけない。
なのに――。
涙で前が見えない。
気付くと、グシャッと私の手によって潰されたレシートがゴミ箱に。
…印刷面がみえている。
《まぁ…見えないっしょ》
気遣いって、難しい。

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