《子供を産まなきゃ良かった》
こう思ったことがある人は多いと思う。
声を大にしては言えないけど。
私は正直、何度もあった。
“世の中こんな奴だらけだったのか”
と絶望して。
私がいちばん未熟でバカだと思っていた。
中卒・社会経験なし・発達障害傾向あり…
自分の無能さとは向き合いたくないほど。
でも…子育てしていると、
“そうでもないのかもしれない” と。
一人で子育てしていて限界だった。
一時的に子供を預かってくれる施設へ出向いたとき。
「なんで今の母親は子供ひとりも育てられないんだろうね」
施設長に、こんな言葉を浴びせられた。
本当はずっと子供と居たかった。でも現実的に無理。
まともに寝れなくて、常にイライラ。
極限状態で、なんとか施設へたどり着いた。
…そんな状態の母親に言う言葉か。
怒りなんかなく、ただただ自分を責めた。
もう10年以上前のこと。
今は《アホかあのジジイしね》と思えるけど。
そして、娘の周りの親や子も。教師も。
まず、子供なのに陰湿すぎる。惨すぎる。
どうしてそんなことが出来るのか。
親も
“なんでコイツが人を育ててるの?”
と思うような人ばかり。
教師は子供より我が身を守るのに必死。
ほんっと……
…わたし、忍耐力だけは人一倍あるみたい。
でも――
そんな環境を変えられない自分に、いちばん嫌気がさした。
困難を乗り越える力も、経済力も、何もない。
守れないのに、こんな世界に娘を出してしまった。
辛いことばかりじゃない。
16年間。
娘と共に生きてきて、一緒に成長したと思ってる。
今では周囲の人に恵まれて、楽しく過ごせている。
それなのに。
《ごめんね》
この思いが消せない。
いや…これ、
“私が生まれてこなければ悩まなくて済んだこと”
だよな
―そんな、どうしようもないことばかり考えてる。
今も娘と笑ってるけど。
心の中は…………。


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